症状の意味


★痛みの意味
痛みは悪い物ではなく、痛みがあることで体を守ることが出来ます。痛みがなかったら
手を切って出血がひどくてもそれに気づかず大変な事になるかもしれません。
歯科に関しては水がしみると言う事は冷たいものはさけてくれ、噛んで痛い時は
噛まないでくれ、歯を削って痛い時はそれ以上削ると歯が駄目になるから止めてくれ
と言うことです。体の自己防御機能としての痛みを薬等でただ抑えるとかえってひどく
なる事もあります。痛みがあるという事はそこに異常があるので、かばってほしい、
異常を治すエネルギーを得るために体を休めてほしい、仕事より体を大切にしてほしい、
甘い物はやめてほしい、良く歯を磨いてほしい、そんなに食いしばった生き方を
しないでほしい、そんなにイライラ、クヨクヨしないでほしいと言う体の訴えです。
体をもっと大切にしましょう。
所で人間の体の中には痛み止めの物質があります。
中国では針麻酔で頭の手術などを行なったりします。
これはツポに針を打つことで体の中に痛み止めの物質(エンドルフィン)が
出る事で可能となるのです。
この痛み止めの物質はベトナム戦争の時に発見されました。
同じ位のケガなのにある人はまず 自分を診てほしいと騒ぎ痛みが強く治りも悪いのに、
他の人はまず自分はいいから他の人を診てやってほしいと他人の事を思い、
痛みも少なく治りも早かったのです。そこで色々鯛べてみると痛みが少なく
治りが良い人は体の中に痛み止めの物質(エンドルフィン)が多い事がわかりました。
痛みを少なく治りを良くする為には心を穏やかにし体の力を抜いてリラックスする
必要があります。痛みがあると通常の5倍ほどの量の痛み止めの物質が
体の中に出て来ます。これは病気を早く治す為にも必要な事です。
又、痛みがあればそこを刺激しなくてすみ体も休めなくてはならなくなるので
全体では病気を早く治す事になります。痛み止めの薬等は出来るだけ飲まない様に
しましょう。また病気は体や心の間違つた使い方を教えてくれていますので
何が間違つていたのかをよく考え同じ過ちを繰り返さないにしましよう。

★熱を下げてもかぜは治らない
 かぜをひいて、体温が38度ぐらいあると、「大変だ。熱を下げなければ…」と考えて、
すぐにお医者さんに走る人か多いようです。
 私たちは、いつのまにか「熱はこわいものだ」と思いこみ、「解熱剤で熱を下げる」こ
とを当然の行為だと思いこんでいます。熱は本当にこわいものなのでしょうか。ウイルス
による一般的なかぜならば、解熱剤にたよらたくても、いったんでた熱は三日ぐらいで
自然に下がっていきます。たいていの病気は、自然に治っていくまで固有の期間を
もっています。たとえば、水ぼうそうなどではなおるまで一週間ぐらいはかかります。
お医者さんでも、この期間を短縮することはできないのです。
 ところが、かぜで熱がでた場合は力づくで熱を下げようとします。そして、かぜの
一つの症状でしかない発熱を力づくでおさえこむことでかぜがなおったと錯覚しがち
です。 でもそれは私たちの頭のなかでの一方的な思いこみにすぎません。
力づくで熱を下げても、それはウイルスによってひきおこされた生体内の変化が
すべて正常になったことを意味するものではありません。本当にかぜがなおるためには、
やはり一定の期間が必要なのです。

★ 免疫のはたらきを助ける発熱
 かぜのもとになるウイルスが体内に入ると、免疫の機能がはたらいてウイルスとの戦い
がはじまります。私たちのからだの中に入つた外敵と戦うはたらきが免疫ですが、体内の
免疫機能は二つに大別することができます。
 一つは体液防御機能で、血液の中に溶けている血清タンパク質などが動員され、体内に
侵入した外敵の約90パーセントを撃退します。この防御機能を突破した残り10パーセ
ントの外敵と戦うのが、細胞性免疫の機能です。白血球の仲間である好中球、マクロファ
ージ、リンパ球などの細胞が、文宇どおり〃命がけ〃で外敵と戦い、戦死していきます。
 かぜをひいて熱がでるのはこの段階です。免疫細胞たちは病原体と戦いながらサイト
カインと総称される物質を放出します。サイトカインは免疫細胞どうしの情報伝達物質
として働いたり、脳に情報を送つたりします。脳の中央にある視床下部は体温調節や
ホルモン分泌の中枢ですが、サイトカインは視床下部に情報を送つて、発熱や食欲減退、
眠気などをおこさせます。かぜをひいたときによく経験するこの三つの現象は、
免疫機能を有効にはたらかせるためにプラスにはたらきます。
 つまり、発熱というのは免疫機構をうまくはたらかせるために必要た現象なのです。で
すから、解熱剤を使つて力づくで熱を下げるのは、けっして利口な方法とはいえない
のです。熱がでてからだがだるければ、素直に休むのが一番からだのためによい方法です。
また、熱でからたがグメになるほどの高温にならないように、熱をおさえるはたらきも、
からたの中にはそなわっているです。 サイトカインの仲間であるイソターロイキンは、
脳に体温をあげさせる一方で、脳内に発熱予防物質をもつくらせているのです。
自然のはたらきというのは、驚くほど巧妙につくられています。

症状にも意味がある。体の訴えを聞く!


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