複雑な原因 原因を絶つ事が大切
私達の歯の噛む力は50キロ近く有り、動きながら磨り減りながら、顎全体、体全体でバランスを取っています。噛み合わせの不調和が有ると神様が造った完璧な歯でさえ虫歯に成りますし、治療した歯も問題を起こしますし、歯茎にも骨にも顎にも体にも様々な問題を起こします。
1)構造的・機能的原因 (原因を除去する為に歯医者がお手伝い出来る事)
顎は前後左右に色々な動きをします。その動きは物理の法則、力学の法則、にのっとったもので有る必要があります。
物理の法則に反する不調和な歯が有ると、歯にヒビが入りそこに砂糖がしみこみ、虫歯菌の働きで酸が出来虫歯に成ったり、歯が磨り減って顎の動きと調和しようとします。
もし虫歯にも成らず歯も磨り減る事もなかったら50キロ近くの力で歯が揺り動かされ歯周病になり歯は抜けてしまいます。車のバンパーが壊れて車を守る様に歯も磨り減る事で、虫歯に成る事で歯が抜け落ちてしまう事を防ぐ意味があります。
歯に50キロ近くの異常な力が加わっているのに虫歯にも成らず歯がすり減る事もなければ骨に無理が来て、炎症が起こりそこに歯周病菌が集まってきて歯が緩み、噛み合わせの安定する位置に歯が移動します。虫歯にも成らず、歯がすり減る事もなく、歯周病に成る事も無ければ50キロ近くの異常な力により筋肉の異常緊張を起こし、脳や心臓その他に問題を起こしたり、顎がずれ、頭の重心が変わり体が歪み身体の問題を起こします。
体全体のバランスを考えた最小限の調整が大切
歯に様々な問題を起こした時、自然歯科では50キロ近くの異常な力に依る不調和を取る為、体全体のバランスを考えて、必要最小限に噛み合わせの調整をします。それでも噛み合わせは刻々変わりますし、問題が更に問題があり、体が更なる調整をして欲しい場合は体が詰め物を取って来たり、更なる問題を起こす場合があります。
一本の歯に問題を起こす場合、その歯自身に問題がある場合、対合歯に問題がある場合、反対側の歯に原因が有る場合や前歯や奥歯に原因がある場合が有ります。
例えば右の歯に問題を起こした場合、その原因が左にあったり、奥歯の問題が前歯にあったり、前歯の問題が奥歯にあったりと言う事が有ります。
クルミ割りでクルミを割る場合、クルミに接する部分では無く、離れた所の力が影響するように、大晦日の除夜の鐘で良く紹介される知恩院の大きな釣り鐘は大勢の人の働きで鐘が鳴るように、大元の原因は離れた所にある場合が有ります
自然歯科では噛み合わせの構造的な不調和を、その時その時の状況に応じて
体全体のバランスを考えて必要最小限に調整します。それでも体が更に問題がある事を教えたくて、再度問題を起こしてきた時には体の気持ち、歯が訴えたい事は何なのか再度よく観察し、必要と思われる噛み合わせの調整を再度行います。
2)心、体の使い方 (患者さん自身で解決しなければならない原因)
人間は1日に15分位しか食いしばらない事が生理学で判っていますが
忙しさ、頑張りすぎ、不安、ストレス、イライラ、クヨクヨ、暑さ、寒さ等で食いしばる事が多いと問題を起こします。
参考
Dr.トーマスは診断をして、この患者さんなら大丈夫と言う人だけを治療したがそれでも3本の歯を一度にやることは無かった。たとえ下顎4番、5番の歯の隣接面が同時にカリエスに成っていても、痛みが在れば止めるだけで、治療は一本づつで、上下第2大臼歯が
正確に噛み合う患者さんに限って白金加金の暫間クラウンを入れると言うほど、治療にあたってはこれほど厳密に注意深く行っていたのである。
歯の噛む力は50キロ近く有ります。噛み合わせの不調和があると歯にも体にも様々な問題を起こします。また人間は1日に15分位しか噛み締めていないことが生理学で判っていますが忙しさ、心配、不安等で食い縛っても問題を起こします。でも、どんなにかみ合わせが悪くても噛む頻度と力が少なければ問題を起こしません。
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